更新日 2025/09/09
2025年9月15日は「敬老の日」。
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を伝える大切な日ですが、実はご家族にとって「老後の生活や保険・資金計画を見直す絶好のタイミング」でもあります。
特に福島県は全国的にも高齢化が進んでおり、地域全体で高齢期の医療・介護・生活資金に備える必要性が高まっています。
福島県の65歳以上の高齢化率は34.4%(2024年時点)と、全国平均(29.1%)を大きく上回っています。
中でも会津地方や中通りの一部では40%を超える自治体もあり、まさに「3人に1人以上が高齢者」という社会構造になっています。
さらに、内閣府の調査によれば、平均寿命は男性81歳・女性87歳に達しており、人生100年時代を見据えたライフプランが欠かせません。
高齢期に必要となる費用の代表例は以下の通りです。
医療費:福島県の高齢者1人あたりの年間医療費は約93万円(厚労省統計)。
介護費用:在宅介護を1年間行うと自己負担だけで約70万円、施設介護では月額15〜20万円かかるケースも。
生活費:総務省家計調査によれば、高齢夫婦無職世帯の生活費は月約23万円。
これらを合計すると「老後の安心」には少なくとも2,000万円〜3,000万円程度の資金準備が必要とされており、年金や貯蓄だけで賄うのは難しい世帯も少なくありません。
普段なかなか切り出しにくい保険やお金の話も、敬老の日であれば「将来を考えて一緒に準備したい」という前向きな会話に変えることができます。
具体的には以下のようなテーマが話し合いにおすすめです。
医療保険:入院給付金・通院保障が現状の治療費に合っているか
介護保険:公的介護保険では不足しがちな部分を民間の保障で補えているか
生命保険:お葬式代や整理資金などで遺族が困らない内容になっているか
相続・贈与:将来のトラブルを避けるための事前準備ができているか
福島県は震災以降、二世帯・三世帯同居や「親の近居」が増え、家族全体で支え合う生活が特徴的です。
その一方で、子世代は住宅ローンや教育費に追われることが多く、親世代の医療・介護費用が重なると「ダブル負担」になるケースもあります。
特に、親の保険が古いまま放置されていると「いざという時に使えない」という問題が発生することも。
親が「保険に入っているから大丈夫」と言っていても、いつ入った保険なのか、受取条件は問題ないか確認しましょう。
また、受取人や指定代理請求人が誰になっているかも重要です。
受取人や指定代理請求人は配偶者になっているケースが多いですが、高齢夫婦となると配偶者が認知症で手続きできないことがあります。
そうなると子や兄弟などの親族が代理で行うことになりますが、後見人制度の利用やその他、追加の手続きが必要となり時間がかかってしまいます。
そうなる前に受取人の変更をしておくことが大切です。
こうした課題を家族だけで解決するのは容易ではありません。そこで頼りになるのがファイナンシャルプランナー(FP)です。
FPに相談することで、
高齢期に必要な医療費・介護費をデータに基づいて試算できる
現在加入中の保険が「過不足なく機能しているか」を診断できる
相続・贈与・資産運用まで含めた包括的なアドバイスが受けられる
というメリットがあります。特に地元・福島の事情に詳しいFPであれば、地域特有の医療・介護の実情に合わせた提案を受けられる点も安心です。
「敬老の日」は感謝を伝える日であると同時に、家族の未来を考える日でもあります。
高齢の親世代に必要な医療・介護・生活費は年々増加しており、放置しておくと子世代に大きな負担を残すことにもなりかねません。
今年の敬老の日には、ご家族そろって保険や資金計画を話し合い、ファイナンシャルプランナーに相談してみませんか。
福島で安心の老後を送るために、「今」見直すことが、家族全員の笑顔につながります。
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