更新日 2021/11/22
老後に資金が底をつき、やむを得ずに抱えた借金も返せなくなってしまうと、いよいよ老後破産が現実的な問題になります。実際に老後破産をしてしまうと、どのような事態が引き起こされてしまうのか。
〇金銭的価値のある財産のほとんどが処分されてしまう
自己破産は、破産法という法律に従い、裁判所における破産手続によって行われます。破産手続では、借金を帳消しにする代わりに、破産者の所有する財産の大部分が処分され、債権者に対して分配されることになります。たとえばマイホーム・車・貴金属類など、金銭的価値のある財産はほぼすべて処分されてしまいます。
〇生活水準を大きく引き下げる必要がある
破産手続で生活上重要な財産が処分されてしまった場合、その後の生活水準に大きな影響が生じます。たとえばマイホームを手放した場合は安価な賃貸住宅へ引っ越さなければなりませんし、車を手放した場合には移動手段を失うことになります。また、生活資金を補うために、自己破産後に再び返せる当てのない借金を重ねることはきわめて危険です。もし借金がまた返せなくなり、再度の自己破産を申し立てたとしても、2回目以降の自己破産では借金の帳消しが認められる可能性が下がります。つまり、老後破産に追い込まれてしまった場合には、その後再び生活に破綻をきたさないように、かなり倹約した老後生活を強いられることになってしまいます。
〇生活を立て直すのは非常に難しい
老後破産によって生活水準を大きく落とさざるを得なくなった場合、その後の努力で生活を元の水準まで立て直すことは非常に困難です。老後は現役時代に比べて労働能力が低下しているため、労働で収入を得ようとしても、思うような成果が上がりづらい側面があります。また、人材市場での価値も下がってしまうため、就職先(再雇用先)がなかなか見つからない場合も多いようです。さらに資産運用をしようとしても、原資が非常に少ないため、利益がほとんど生まれません。このように、老後に一度資金が底をついてしまうと、その後生活を立て直すことはきわめて難しいことを念頭に置いておきましょう。
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ドン・キホーテ会津若松店(旧アピタ会津若松店) 竹内