更新日 2023/08/19
金利と利息の関係について理解できていますか?
まずは理解度チェックのためのまずは次の質問に答えてみましょう。
以下の①~③のうち内容が適切なものはどれでしょうか?
①金利0.3%の3ヶ月ものの定期預金に100万円を預けた場合、3か月後にもらえる利息は3,000円である。
②金利0.3%で100万円を30年間、1年複利で運用した場合、30年後にもらえる利息は9万円である。
③AさんとBさんは、100万円を3年間運用した。Aさんは毎年5%おリターンを得た。一方のBさんは1年目20%、2年目10%で運用できたが、3年目は-15%であった。3年後に手にした金額が多いのはAさんである。
正解は・・・③です。
ちなみに、①もらえる利息は3,000円ではなく750円であり、②1年複利のため30年後の利息は9万4,027円となります。
私たちがお金を運用する商品を考える際、まず目に行くのが「金利」です。しかし、広告などに表示された数字だけで、一概に高い・低いを判断する事はできません。
「金利」は利息を算出する時の基本となるもので、通常は元本に対する1年間の利息の割合を示し、「%」で表します。
注意したいのは、この金利が多くの場合、「1年間」の利息の割合、つまり年利であるということです。
ほかにも月利、日歩という表示もありますが、現在ではほとんど見かけません。ですから、上記①の「金利0.3%の3ヶ月もの」の定期預金に100万円預けた場合、
3か月後にもらえる利息は3,000円ではなく、100万×0.3%×(3ヶ月/12ヶ月)=750円ということになります。
利息の計算方法には「単利」と「複利」があります。「単利」は預入期間中の元本についてのみ利息がつくということですが、
「複利」は、預入期間の途中で、それまでについた利息を元本に加え、その合算額を新たな元金として利息を計算していく方法です。
以下の図のようなイメージです。
1年複利よりも半年複利のように利息を元本に加える期間が短いほど、また、0.3%よりも3%のように運用リターンが高いほど、そして、運用期間が長いほど「複利効果」によって
より多くの利息を得ることができます。
つまり、単利と複利では同じ金利でも受け取る利息は違い、単純に比較することができないというわけです。
そこで使われるのが「利回り」です。
「利回り」は、元本に対してどれくらい増えたかを示す割合のことで、通常1年あたりの平均利回り(年利回り)を指します。
例えば、元本100万円を年利0.3%で30年間預けた場合、1年複利なら年利回りは(9万4,027円÷100万÷30年)でおよそ0.314%になります。
単利の場合は、(9万÷100万÷30年)のため0.3%ということになります。
投資の場合も、投資した金額に対する収益割合を 1年当たりの平均に直した数字を「利回り」 で表します。
ただ投資の場 合、税金のほかに、株式な ら売買手数料、投資信託で は販売手数料や信託報酬、信託財産留保額などがかかってきます。
そこで、得 られる収益から単純に利回 り計算する「表面利回り」で はなく、費用を加味して利回り計算する「実質利回り」 を考える必要が出てきます 。
広告に記された「表 面利回り」に引かれて投資したら、手数料などが思いのほかかかり、収益が得られなかったということもあるため、注意が必要です。
また投資においても、配当(債券なら利息)などが出たら、そのまま再投資(投資信託の累積投資コース)していくことで複利効果が期待 できます。
ただ定期預金のように毎年同じ利率というわけにはいかないことが多いため、留意が必要です。
例えば、年利 5%・1年 複利で 100万円を 3年間運用した場合、運用利回りは約 15.8%です。単利では 15%ですから、複利効果は約 0.8%になります。
ところが 1年目は 20%、2年目は 10%で運用できたものの、3年 目にマイナス 15%になってしまった場合、利回りは 12.2%になり、単利のリターン15%を 2.8%下回る結果になってしまいます。
このようにリターンの変動が激しい場合には、複利効果がマイナスになるケースもあるということも理解しておきましょう。
言い換えると、マイナス方向に複利が働いてしまい、2倍、3倍に損失が膨らむこともあるということです。
このリスクを低減するためには、長期的な視点で運用すること前提であり必要な要素となります。
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イオンタウン郡山店 窓岩
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