更新日 2023/07/17
来年から制度改定が予定されているNISA制度の他、個人型確定拠出年金(iDeCo)など長期の資産形成をいざ始めようとしても「何に対してどのくらい」運用すればいいのか漠然としていて分からない方も少なくないと思います。
まずは、様々な資産にお金を分散することが鉄則であり、少額で分散させる方法の代表的なものが「投資信託」です。
中でも「バランス型」と呼ばれる投資信託は、1本で国内外の株式や債券などに幅広く投資するのと同様の運用ができます。
Q. バランス型の投資信託とはどのようなものですか?
A. 投資家から集めたお金を複数の種類の資産で運用します。
多くの投資信託は投資対象となる資産や地域が決まっています。国内の株式、海外の株式、国内の債券、海外の債券、国内の不動産、海外の不動産といった具合です。
それぞれ対象となる資産や地域の範囲で様々な銘柄に投資します。
「バランス型」は国内外の株式と債券など、複数の対象に投資するものです。
Q. いくつの資産に投資するのですか?
A. 商品によって異なります。基本となるのが国内と海外(先進国)の株式と債券の4種類に均等分散する投資信託です。
さらに不動産投資信託(REIT)を加えたり、海外を先進国と新興国に分けたりすることもあります。
Q. 1つの投資信託で投資先を分散できるのは便利ですね?
A. バランス型の魅力の一つは管理の手間を減らせることです。
長期の資産運用で着実な運用成果を出すには、定期的に資産の比率を調整する「リバランス」が重要です。バランス型の投資信託にはこのリバランス機能もあります。
Q. 詳しく教えてください。
A. リバランスとは、保有する試資産を売買して、資産の配分を当初の設定に戻すことです。
例えば、国内外の株式と債券の4種類に均等に投資する投資信託では、最初に4つの資産に同額を投じます。
一定期間後に国内株式と海外株式が大きく上昇していたら、それぞれの一部を売却します。その資金で国内外の債券を買い直し、再び資産の比率を4分の1ずつにします。
Q. なぜそのようなことをするのですか?
A. 最初に資産を分散しても、放置していると値上がりした資産の比率が上がり、値下がりした資産の比率が下がります。そのままでは比率の上がった資産が急落・暴落したときに全体も大きく減ってしまいます。
定期的にリバランスをすれば、大きく資産を減らすのを避けられます。価格が上がった資産を売り、下がった資産を買うのは「安く買って高く売る」という一般的な運用セオリーにつながります。長期的に繰り返せば運用成績が安定すると考えられます。
Q. 投資信託はバランス型を選べばいいのですね?
A. そうとも言い切れません。
まず、バランス型は投資信託の保有中にかかる信託報酬(投資家負担の管理維持手数料)が高めです。国内外の株式や債券など、特定の資産で運用する指数連動(インデックス)型のほうが一般に信託報酬は低く、自分で組み合わせて運用するほうが費用は抑えられます。一口にバランス型といっても内容は様々です。適切な商品を選ばないと、期待する運用にならない点にも注意が必要です。
Q. どのような種類があるのですか?
A. バランス型の基本は4種類、6種類といった資産を均等な比率で運用するものです。一方で、特定の資産の比率を高く設定する商品もあります。
例えば、株式の比率を高くする「積極型」、逆に低くする「安定型」といった商品です。積極型はより大きな利益が期待できる一方、損失を出すリスクも高まります。
Q. 同じバランス型でも運用成績は大きく変わりそうですね。
A. 最終的な期限を決め、当初は株式の比率を高くして、期限が近づくにつれ株式の比率を下げるタイプもあります。「ターゲットデート型」などと呼ばれ老後資金の運用を想定しています。
高齢になって資産を取り崩す段になって、株価の下落で大きく資産を減らすのを避ける狙いです。
相場が不安定なときに資産配分の比率を変えて損失を避けるタイプもあります。
代表的な投資信託の種類を比較しながらチェックしてみましょう。いきなり商品・銘柄から探すのではなく、前提となる自分の考え方や好みを明確にし許容できる「型」を探してみることをおすすめします。
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イオンタウン郡山店 窓岩 光志
銀行経験を含め10年以上金融業界に勤めているため、実体験に基づく投資信託・NISA・iDeCo等資産運用や住宅ローンアドバイスなどもお任せください!